変わった幼馴染①

爆豪勝己はおかしいぐらいとても冷静でいる。

 轟が窓口から最後のラーメンを取っていくとき、普段ならきっと『ツッ』と不機嫌な顔をする爆豪はとても静かに轟を一瞥してから、別の窓口に行って粥でも買った。鈍感な轟焦凍はこの微妙な変化にすら気づいていないが、後ろに並んでいる峰田はけっこうびっくりした。

 緑谷出久は起きてベッドに座ったままで「今日も新しい一日だ、ちゃんと頑張らなきゃな!」と世界への愛を満たしながら言った。そして枕を勝ちゃんにキスをして楽しく歯を磨きに行った。

 こんなことがどんなにおかしいか完全に気づいていない。

 はじめの授業は自習だ。相沢消太は教室の一番後ろの机に伏せて寝ている。教室の扇風機は故障でもあるようでガチャガチャと音を立てながら緩やかに回転している。すごく蒸し暑いが、エアコンをつけるぐらいにもなっていない。切島は暑くて上着を脱ごうとするところを、飯田に阻止された。

 だが、爆豪は苛立ったり、焦ったりする様子が全くない。普段のように眉も顰めなく、足も机に乗っていない。逆に、足をまっすぐに机の下に置き、教科書に書いてある座り姿勢のように静かに座っている。

 今までずっと爆豪を密かに覗いている峰田が涙も出るぐらい怖がっている。

 爆豪勝己は確かに熱いが、忍耐範囲にあるので大丈夫だ。だが、彼は本当にそう見えるように落ち着いているわけでもない。熱いときにも気分がいい人なんていないから。

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